最近よく聞かれるようになってきた予防法務

法務の中にもたくさんの種類がありまして、ことマレーシアにおいて大事なのは紛争対応法務だとお話しました。具体的に、起こされた訴訟に対応していくことをそう呼ぶわけですが、契約が細かく、額が大きくなってきった昨今においては訴訟に対峙することよりも訴訟そのものを回避・予防するための法務が重要視されるようになってきました。どこの国でも同じですが、裁判を起こしたからといって満足な結果が得られるとは限らないからです。それよりも弁護士費用や、その他もろもろの裁判費用を払ってまで支払い命令を勝ち取ったにも関わらず、相手が履行しない・財産が無いなどとなることも多々あります。こうなると他に打つべき手段もありませんので費やした時間をお金と労力を思って涙をのむことになります。こういった事例が数々積み重なった結果、将来的に揉めそうな相手とはそもそも契約しないという決断をすることも法務の重要な要素であるとみなされるようにきました。決断するのはもちろん重役ですが、重役の判断に関与するのが法務部、もしくは顧問弁護士なんですね。もしも訴訟を起こされた場合に顧問弁護士がそのまま書類を引き継いでくれるので新たに状況説明する手間も費用も省けます。しかし前述しました通り顧問弁護士が法廷でも戦う弁護士であるかどうかを顧問契約の際にしっかり確認しておいてください。こう書きますと周り全てが信用ならないような気になりますが、彼らも自分にできることを生業にして精一杯生きていますのでお互いの利点を利用しあうといったビジネス的な視点が特に重要です。


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