予防法務の重要性を具体的に教えてください

法務をおろそかにしていたために裁判を起こされ、その対応をおろそかにしたために相手の言い分が全て認められた。これはなかなか起こり得ない例ですがゼロではありません。ずる賢い企業と取引すると自分たちに有利(あなたにとっては不利)な契約条項があったとしてももちろん教えてはくれません。それどころか不備の部分を裁判を起こす前提で交渉し、あなたより有利な立場からさらに利益を引き出そうとするでしょう。ひどい話に聞こえますがこれは何も極悪非道な話ではなくビジネスではごく普通の話です。スポーツでも相手の苦手な部分を攻めるのは当然ですよね。お互いに気持ちの良い取引でどちらにも利益があるのが理想ですが、言葉がひとつ違うだけで利益配分が6:4になるならどうでしょうか。1億円の取引なら2000万円の差が出てきます。散々経費を節約して無知なばかりに利益に大きな差がつくと、他の社員の気持ちはどうなるでしょう。言葉ならすぐ見つけられるかもしれませんが、例えばこんなのはどうですか。次の車検までは営業車を無料で貸しますのでその後は毎月レンタル料をいただきます、と契約して貸し出した翌年に法改正がなされ、車検制度がなくなったらどうでしょう。貸し手が法改正を予測していなかった落ち度があるかもしれませんし、借りてが知っていてつけ込んだ可能性もあります。いづれにせよ、こうなると貸し手側が営業車を取り戻すのに苦労するだろうことは感じていただけると思います。借り手側としては「車検があるまでは無料で使います。」と大きな顔をしていれば良いのですから。こういったことはいかに営業能力の高い社長であっても起こり得ます。知らないことは防げないのです。


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